最近データ活用をする企業や組織などが増えています。
DXだ! ビッグデータだ!! AIだ!!! ということで、増えています。
データ活用には、即効性があるものもあれば、そうでないものもあります。
即効性がありそうなデータ活用でも、しばらく様子を見たほうがいいものもあります。
今回は、「データ活用の成果にはラグがある、と思ったほうがいいかもしれない」というお話しをします。
成果にラグがあるとは?
ここで言うラグ(lag)とは、データ活用をしてから、その成果が確認されるまでの遅延時間(delay time)のことです。
データ活用の成果が出てくるまでには、必ずラグがあります。
ラグの長さも様々で、ほぼリアルタイムに成果を確認できるものもあれば、数か月後でないと成果を確認できないものもあります。
ほぼリアルタイムに成果を確認できるデータ活用であっても、そのデータ活用の良し悪しを即断即決するのは危ういです。
ある程度の期間を儲け、成果に関するデータを収集し判断したほうがいいでしょう。
なぜならば、たまたま良かった悪かった、という事があるからです。
成果がでてくる時期と、成果のデータを蓄積する期間
要するに、データ活用するときには、以下の2点の時間を明確にしておく必要があるでしょう。
- 成果がでてくる時期
- 成果のデータを蓄積する期間
例えば、成果がでてくる時期がデータ活用開始後6か月後で、成果のデータを蓄積する期間を12か月間と設定したら、そのデータ活用の良し悪しを判断するには、データ開始後1年半後になるということです。
例えば、成果がでてくる時期がデータ活用開始後即日で、成果のデータを蓄積する期間を1日間と設定したら、そのデータ活用の良し悪しを判断するには、データ開始後1日後になるということです。
前者の例として営業リスト(受注確度や受注金額の予測値をもとに作成)、後者の例としてWebサイトなどのABテスト(デザインのA案とB案どちらがいいのかをサイト上でテスト)などです。
継続力
データ活用で成果を出せるかどうかは、継続力が重要なポイントになります。
何事もそうですが、成果を出せるまで継続できるかどうかが、成功の大きな条件の1つと言えるでしょう。
先ほども言いましたが、データ活用の成果が出てくるまでには、必ずラグがあります。
少なくとも、成果がでてくる時期まで継続しないと、そのデータ活用の良し悪しを判断することはできません。
そして、成果がでてくる時期まで継続したとしても、その良し悪しを判断するためのデータが蓄積する前に止めてしまったら、当然ながら良し悪しの判断を適切にすることもできません。
改善力
継続することが重要だと言っても、だらだら継続してもいけません。
改善しながら継続していくことが重要です。
例え、成果がでてくる時期の前であっても、これは不味いと思えば、改善したほうがいいでしょう。
ただ、改善と思って実施したことが改悪であった、ということもあります。
そうならないためには、即断即決ではなく、短時間であっても深い考察と言うか洞察が求められます。
車のギアで例えると、坂道を下るときハイギアで爆走するのではなく、ローギアでエンジンブレーキを掛けつつ下るという感覚です。
今回のまとめ
今回は、「データ活用の成果にはラグがある、と思ったほうがいいかもしれない」というお話しをしました。
最近データ活用をする企業や組織などが増えています。
DXだ! ビッグデータだ!! AIだ!!! ということで、増えています。
データ活用には、即効性があるものもあれば、そうでないものもあります。
即効性がありそうなデータ活用でも、しばらく様子を見たほうがいいものもあります
データ活用するときには、以下の2点の時間を明確にしておく必要があるでしょう。
- 成果がでてくる時期
- 成果のデータを蓄積する期間
少なくとも、「成果がでてくる時期」+「成果のデータを蓄積する期間」までは、継続したほうがいいでしょう。
しかし、だらだら継続するのではなく、改善しながら継続していくことが重要です。