データ分析前の準備は非常に重要です。
どのような準備をするのかが、あなたの望んだ成果(成功)に大きく影響します。その肝になるのがメッセージの品質です。つまり、データ分析前の準備とはメッセージ品質を高める準備をするのです。
データ分析前の「準備」について全5回にわたってお話しいたします。
- その1 実りあるデータ分析とは? ⇒ 今回
- その2 メッセージの力でアクションが起きる!
- その3 誰がアクションをするのか?
- その4 いつまでに伝えなければならないのか?
- その5 分解と統合
今回は、その1の「実りあるデータ分析とは?」というお話しをします。
必ず目的がある
データ分析は、何のためにするのでしょうか?
ただ分析結果を眺めるためにするのでしょうか?
多くの人は何かしらの成果を得るためにします。
例えば……
- 売上を上げたい
- コストを減らしたい
- 業務を効率化したい
- ブランド力を上げたい
- 新規客を増やしたい
- リピート客を増やしたい
- 顧客単価を上げたい
- 顧客離脱を減らしたい
- 営業成績を上げたい
- 無駄な出費を減らしたい
- 時間を効率的に使いたい
……などなど色々あります。
つまり、データを分析する人には必ず目的があります。
成功確率を高める
あなたも望んだ目的や成果が得られれば非常に嬉しいでしょう。
例えば……
- あなたが売上を上げたいと思い行動したら売上が上がる
- あなたが顧客の単価を上げたいと思い行動したら単価が上がる
- あなたが営業成績を上げたいと思い行動したら営業成績が上がる
データ分析の凄いのは、その成功確率を高めることができることです。
傘を持って出かける?
例えば、朝刊で降水確率100%の数字を見て傘を持って外出する。
あなたはびしょ濡れになる可能性を減らすことができます。
データ分析の一場面です。
- 降水確率100%という朝刊の記事(客観的なデータ)
- 降水確率100%のときほぼ雨が降っていたような気がするという感覚(主観的なデータ)
2つのデータを突合せて分析し判断します。
雨はきっと降るだろう。そう考え傘を持っていきます。
これは紛れもなくデータ分析です。
我々は日常的にデータ分析をしているのです。それだけで失敗する確率をこのように下げているのです。
データ分析の結果を見ただけでは何も起こらない
ここで一つ重要なことがあります。
データ分析の結果を見ただけでは何も起こりません。
必ずデータ分析の結果を基にアクションに移さなければなりません。
例えば、朝刊の降水確率100%というデータを見て傘を持っていくというアクションを起こすから雨に濡れないのです。
必ずアクションがともなって初めて望んだ成果を得られるのです。
実りあるデータ分析≒アクションに繋がるデータ分析
実りあるデータ分析とは、アクションに繋がるデータ分析です。
成果は、アクションが無ければ得られません。
アクションを起こすためには、そのデータ分析の結果を活用する側へ、強烈なメッセージを伝える必要があります。
次回
今回は、その1の「実りあるデータ分析とは?」というお話しをしました。
- その1 実りあるデータ分析とは?
- その2 メッセージの力でアクションが起きる! ⇒ 次回
- その3 誰がアクションをするのか?
- その4 いつまでに伝えなければならないのか?
- その5 分解と統合
次回は、その2の「メッセージの力でアクションが起きる!」というお話しをします。
もっと知りたい方はこちら
14のフレームワークで考える かんき出版 (2014/9/18) |