データ分析前の準備は非常に重要です。
どのような準備をするのかが、あなたの望んだ成果(成功)に大きく影響します。その肝になるのがメッセージの品質です。つまり、データ分析前の準備とはメッセージ品質を高める準備をするのです。
データ分析前の「準備」について全5回にわたってお話しいたします。
- その1 実りあるデータ分析とは?
- その2 メッセージの力でアクションが起きる!
- その3 誰がアクションをするのか? ⇒ 今回
- その4 いつまでに伝えなければならないのか?
- その5 分解と統合
前回は、その2の「メッセージの力でアクションが起きる!」というお話しをしました。
今回は、その3の「誰がアクションをするのか?」というお話しをします。
Contents
メッセージを考える際に必要なこと
メッセージを考える際に必要なことの一つに「誰がアクションをするのかを明確にする」ということがあります。
例えば、そのメッセージは……
- 取引先の部長に伝えるのか?
- 自分の上司に伝えるのか?
- 部下に伝えるのか?
- 来店したお客さんに伝えるのか?
- 自分自身に伝えるのか?
……を明確にする必要があります。
そのメッセージに、アクションがありますか?
メッセージには「行動してもらいたいアクション」が含まれています。
「行動できないようなアクション」をメッセージとして提示しても行動できません。
誰が行動するのか明確でないと、行動できないアクションを提示してしまう恐れがあります。
そのデータ分析、誰が活用するのですか?
恐ろしいことですが、データ分析者の中には、誰に分析結果を伝えアクションしてもらうのかを知らない人もいます。
大問題です。「誰がアクションをするのか?」がぶれるとすべてに影響を及ぼします。
例えば、新規営業先で「決裁権のない人に決済してください」と言っても決済できません。
決済者を説得するというアクションが必要になります。
あなたがすべきは「決裁者を説得するための具体的なアクション」をメッセージとして提示することです。
メッセージとは相手にアクションをとってもらうためのもの
何度も言いますが、メッセージとは相手にアクションをとってもらうためのものです。
アクションがあって初めて成果を得る可能性が出てきます。
相手が出来ないアクションを提示しても無意味です。相手がしたくないアクションを提示しても相手は苦しいだけです。
できれば、成功確率が高くやる気に満ちたアクションが良いのです。
誰に伝えるのかを明確にしよう!
そのためにも、「誰に伝えるのかを明確にする」必要があります。
そして、分析者は常に「誰に伝えるのか」を意識する必要があります。
伝える相手がアクションをするためのデータ分析なのですから。
次回
今回は、その3の「誰がアクションをするのか?」というお話しをしました。
- その1 実りあるデータ分析とは?
- その2 メッセージの力でアクションが起きる!
- その3 誰がアクションをするのか?
- その4 いつまでに伝えなければならないのか? ⇒ 次回
- その5 分解と統合
次回は、その4の「いつまでに伝えなければならないのか?」というお話しをします。
もっと知りたい方はこちら
14のフレームワークで考える かんき出版 (2014/9/18) |