第184話|データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁

第184話|データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁

データ活用が上手くいかない原因として、何があると思いますか?

江戸時代の剣豪・松浦静山の言葉に、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのがあります。

データ分析・活用(データサイエンス実践)も偶然上手くいくことはあります。

上手く機能しないときには決まって「ある壁」が立ち塞がっています。

今回は、「データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁」というお話しをします。

3つの壁

データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁とは、次の3つです。

  • テーマ設定の壁
  • アナリティクスの壁
  • 定着化の壁

テーマ設定の壁」とは、勝ち筋のテーマを設定できちるかどうか、という壁です。

筋の悪いテーマを設定してしまうと、どんなに頑張っても成果はでません。

アナリティクスの壁」とは、データを集計し分析し数理モデル(異常検知・要因分析・将来予測など)構築などが上手くできるかどうか、という壁です。

多くの人が注目する壁です。

定着化の壁」とは、データ分析・活用の現場に定着するかどうか、という壁です。

現場で活用されなければ、成果を出しようがありません。

ここ10年間でよくされる質問があります

ここ10年間でよくされる質問があります。

  • どのようなデータでどのような分析をすればいいの?
  • どのようなデータを取れば何が解決できるの?
  • どの分析手法を使うと何が解決できるの?

難問です。

なぜならば、データ分析・活用テーマ(成し遂げたいこと) によって変化するからです。

未だに「テーマが不明確」というのもあるが……

では、データ分析・活用テーマ(成し遂げたいこと)が明確であればいいのか、となりますが、そうではありません。

成果が出ないときはどんなに頑張っても成果はでません

例えテーマが明確であっても、どんなに素晴らしいデータがあっても、どんなに素晴らしい分析をしても、成果が出ないときはどんなに頑張っても成果はでません。

テーマが明確でも上手くいかないことも多い

要するに、テーマが明確でも上手くいかないことも多いのです。

そのテーマのインパクト(ビジネス成果の大きさ)が小さく非常に難しい場合、最悪です。

苦労してデータ分析・活用を実現しても、ビジネス成果が小さいのです。

テーマの決め方が「」すぎるのです。

最大の壁

先ほど、データ分析・活用(データサイエンス実践)の次の3つの壁を説明しました。

  • テーマ設定の壁
  • アナリティクスの壁
  • 定着化の壁

よく注目されるのが「アナリティクスの壁」です。

だらこそ、データ分析者が足りない、データサイエンティストが足りない、AI人財が足りない、と叫ばれるのでしょう。

どんなにそのような素晴らしい人財を揃えても、筋の悪いテーマに挑んでしまうと浮かばれません

さらに、テクノロジーの発展で「データ分析業務(アナリティクス)そのもの」の敷居は低くなっています。

そして、定着するかどうかもテーマ設定が大きく影響しています。

つまり、データ分析・活用(データサイエンス実践)の最大の壁は「テーマ設定」にあるのです。

今回のまとめ

今回は、「データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁」というお話しをしました。

江戸時代の剣豪・松浦静山の言葉に、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というのがあります。

データ分析・活用(データサイエンス実践)も偶然上手くいくことはあります。上手く機能しないときには決まって「ある壁」が立ち塞がっています。

データ分析・活用(データサイエンス実践)の3つの壁とは、次の3つです。

  • テーマ設定の壁
  • アナリティクスの壁
  • 定着化の壁

テーマ設定の壁」とは、勝ち筋のテーマを設定できちるかどうか、という壁です。「アナリティクスの壁」とは、データを集計し分析し数理モデル(異常検知・要因分析・将来予測など)構築などが上手くできるかどうか、という壁です。「定着化の壁」とは、データ分析・活用の現場に定着するかどうか、という壁です。

最大の壁が、「テーマ設定の壁」です。

テクノロジーの発展で「データ分析業務(アナリティクス)そのもの」の敷居は低くなっています。定着するかどうかもテーマ設定が大きく影響しています。

筋の悪いテーマを設定してしまうと、どんなに頑張っても成果はでません。テーマが明確でも上手くいかないことも多いのです。

テーマの決め方が「」すぎるのです。

少なくともテーマ検討時に、、、

  • インパクトの大きさ(ビジネス成果の大きさ)
  • 容易性(データ取得容易性×データ分析容易性×現場活用容易性)

、、、の2軸で評価・検討しましょう。