AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。
ただ、チャレンジすれば必ず上手く行くわけではありません。
上手くいったかどうかを、どのように確かめればいいでしょうか?
データ活用で利益を生み出しつづけているかどうかは、財務諸表を見ると一目瞭然です。
今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをします。
望ましい変化
財務諸表と聞くと大げさな感じがしますが、要は売上や利益、コストなどを見るといいということです。
上手くいっていれば、売上や利益、コストなどに何かしら嬉しい変化が起きているはずです。
1年経ってもピクリとも変化しない場合、そのデータ活用の取り組みは上手くいっていない可能性が高いです。
定性的に評価では終わらせない
AI、データサイエンス、DX、ビッグデータなどのキーワードと共に、始めたデータ活用を、定性的に評価するケースがあります。
定性評価とは、意識や姿勢などの数値化できないことを評価することです。
例えば……
- DXというキーワードに絡めた何かにチャレンジしたことを評価するとか
- DXというキーワードが浸透していることを評価するとか
- DXという会社方針に共感していることを評価するとか
……そういった感じです。
定量的な嬉しい変化は起こっているのか?
ある事業部内で、DXという会社方針に共感した人が多く、DXというキーワードも十分に浸透し、DXというキーワードを絡めた何かにチャレンジしたからといって、望ましい売上や利益、コストの変化が起こるとは限りません。
その事業部で、DXそのものが不必要で意味のないものであれば、DXというキーワードで何かやっても意味はありません。
DXは手段であって目的ではないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。
取り急ぎ、定量評価を絡めればいい
DXが目的化してしまい、そこから逃れることが出来なくなってしまうことがあります。
何かしらDXすることは決まっているが、何をDXするかは決まっていないという状況です。
そういう時は、取り急ぎ、定量評価を絡めればいいでしょう。
定量評価とは、売上や利益、コストの変化を評価する、ということです。
売上や利益が○○円アップ、コストは○○円ダウンということを見積もるということです。
今回のまとめ
今回は、「あなたの会社のデータ活用、利益を生み出しつづけていますか?」というお話しをしました。
AI、データサイエンス、DXなどのキーワードと共に、データ活用にチャレンジする企業が増えています。
AI、データサイエンス、DXなどは手段であって目的でないことは自明ですが、実際はそうなっていないケースも少なくありません。
例えば、DXが目的化してしまい、何かしらDXすることは決まっているが、何をDXするかは決まっていない状況です。
こういうとき、DXが目的化している状態の場合、DXにチャレンジしただけでOK、DXに取り組んでいればOK、DXの意識が高ければOK、だけど売上も利益もコストも一向に変化しない、ということが起こり得ます。
そういうときほど、意識や姿勢などの定性的な評価だけでなく、売上や利益、コストなどの定量的な評価をした方がいいでしょう。