もっともシンプルなデータ活用の1つが「見える化」です。
多くの企業では、売上などは「見える化」しています。
そう考えると、データ活用していない企業は本来ありません。
ただ、上手い具合に活用しているかとなると、疑問符が付きます。
今回は、「『見える化』を検討するきっかけからアクション評価へ」というお話しをします。
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もっともシンプルなデータ活用は「見える化」である
もっともシンプルなデータ活用は、データを集計し表やグラフで表現した「見える化」でしょう。
単にデータを集計するだけですので、非常にシンプルです。
「うちの会社はデータ活用のような高尚なことはしていない」と言われる方がたまにいますが、1年間に1度もデータを集計したことのない企業は存在しないと思います。
データ活用していない企業は存在しない
例えば、売上データはどうでしょうか?
恐らく、年や月の単位で集計したり、取引先別で集計したり、そのぐらいは実施していると思います。
少なくとも、年単位で売上を集計していない、ということはあり得ません。
なぜならば、決算処理で必要だからです。利益計算も税金計算もできません。利益や税金の計算そのものも、データの集計です。
つまり、企業活動していれば、何かしらデータの集計は発生し、何かしらのデータを集計し活用をしています。
データからアクションが生まれるとき
先ほどの売上データの例ですと、決算処理をし利益や税金を求めることに活用しています。
そこで恐らく……
- 売上が昨年より良かったとか
- 利益が昨年より少なかったとか
- 払う税金が高いなとか
……色々と感じるかと思います。そして……
- この調子で頑張ろうとか
- 無駄なコストを削ろうとか
- 新しいことにチャレンジしようとか
……次のアクションを思い浮かぶかと思います。
そして何かしらのアクションを検討し実施するかと思います。例えば……
- 例年通りでいこう
- マス広告のコストを削ろう
- 新規事業を加速するためにその部門の人を増やそう
このように、データからアクションが生まれます。
その「見える化」でいい感じのアクションできていますか?
問題は、そのアクションがいい感じのものなのか、ということです。
例えば……
「例年通りのアクション」という帰結は、いい感じのアクションなのか?
「マス広告のコストを削る」という帰結は、いい感じのアクションなのか?
「新規事業に人員投入する」という帰結は、いい感じのアクションなのか?
……ということです。
それをデータで根拠づけられたら、嬉しいですね。
検討するきっかけから、アクション評価へ
どの会社でも実施している「見える化」とは、売上を見て「ヤバいよ、ヤバいよ、ヤバいよ」ということで対策を考え始めるための「見える化」でしょう。
それはそれで重要ですし、それで済むならそれで十分です。
可能ならば、対策案であるアクションを検討するときにもデータを活用してみてはいかがでしょうか。
最もシンプルなのは、対策案であるアクションを定量的に評価するというデータ活用です。
定量的な評価結果をもとに、どのアクションが一番いい感じなのかを検討し、実施するアクションを決めるということです。
端的に言うと、意思決定のためのデータ活用です。
今回のまとめ
今回は、「『見える化』を検討するきっかけからアクション評価へ」というお話しをしました。
もっともシンプルなデータ活用は、データを集計し表やグラフで表現した「見える化」でしょう。
そう考えると、データ活用していない企業は存在しません。
例えば、売上データを年単位で集計したことない企業は、起業1年目でない限りあり得ません。なぜならば、決算処理で必要だからです。売上の集計せずに税金の計算をすることができないからです。
売上などの集計結果を見たとき、売上が昨年より良かったとか、利益が昨年より少なかったとか、払う税金が高いなとか、色々と感じるかと思います。
この調子で頑張ろうとか、無駄なコストを削ろうとか、新しいことにチャレンジしようとか、何かしらのアクションを検討し実施するかと思います。
このように、データからアクションが生まれます。
ただ、このようなデータ活用は、売上を見て「ヤバいよ、ヤバいよ、ヤバいよ」と思い、対策(アクション)を考え始める「検討するきっかけのための『見える化』」のためのデータ活用です。
問題は、そのアクションがいい感じのものなのか、ということです。
可能ならば、対策案であるアクションを検討するときにもデータを活用してみてはいかがでしょうか。
最もシンプルなのは、対策案であるアクションを定量的に評価するというデータ活用です。