ノーコードでビジネスデータ分析を可能にするRパッケージRadiant
その1(Radiantのインストール・起動・終了)

ノーコードでビジネスデータ分析を可能にするRパッケージRadiantその1(Radiantのインストール・起動・終了)

データ分析や予測モデル構築などをやってみたいが……

  • RPythonだとの無料ツールはコーディングスキルがそれなりに必要になりハードルがある
  • 有料ツールのSASSPSSなどは使いやすそうだけど高額すぎる。

無料で使える使いやすさが有料級の分析ツールはないだろうか?

このように思っている方も少なくないことでしょう。らくらくビジネスデータ分析できるRパッケージと言えば、一昔前はR Commanderでしたが、最近ではRadiantです。

Radiantは、ノーコードでビジネスデータ分析を可能にする無料で使える有料級Rパッケージです。

記事を書いていたら長くなってしまったので、幾つかに分割してお話しします。

  • その1:Radiantのインストール・起動・終了 ⇒ 今回
  • その2:Radiantのデータ読み込み
  • その3:Radiantでデータ抽出(絞り込み)
  • その4:RadiantでEDA(探索的データ分析)
    • その4-1 グラフ作成
    • その4-2 ピボット集計
    • その4-3 記述統計量
  • その5:Radiantで予測モデル構築

今回は、その1の「Radiantのインストール・起動・終了」について簡単に説明します。

Radiantとは?

Radiantは、ブラウザ上でマウス操作だけで、データ加工から集計、グラフ化、モデル構築などが出来る、超便利なビジネスデータ分析用のツールです。

RadiantのGUIは有料級です。とても無料で使えるものとは思えない出来栄えです。


https://radiant-rstats.github.io/docs/

Radiant上でデータを読み込み、加工し、集計し、グラフ化し、多変量解析や数理モデルを構築することができます。

Radiantの機能一覧(メニュー)です。

  • Data
  • Design
  • Basics
  • Model
  • Multivariate
  • Report

典型的な使い方ですが……

  • Data」で集計やグラフ化、記述統計量を出力し、
  • Basic」で簡単な統計解析を実施することができます
  • Model」で線形回帰モデルや決定木などの数理モデルを構築したり、
  • Multivariate」で因子分析やクラスター分析を実施することができます。

 

Radiantのインストール

Radiantのインストールは、通常のパッケージのインストールと同じです。

以下、コードです。

# インストール
install.packages("radiant", dependencies = TRUE)

 

Radiantの起動

Radiantの起動方法は、通常のパッケージを読み込み実行します。

以下、コードです。

# 必要パッケージのロード
library(radiant)

# radiantの起動
radiant()

 

ちなみに、Radiantが起動中は、Rコンソールを利用したRの他の操作ができなくなります

 

RStudioアドインからRadiantを起動

RadiantRStudioのアドインとして動作します。

RStudioのツールバーで「Addins」をクリックし、「Start Radiant」を選択すると、Radiantが起動します。

 

ショートカットからRadiantを起動

Radiantの起動用のショートカットを、PCのディスクトップ上にあらかじめ作成しておき、それをダブルクリックすることでRadiantを起動する方法があります。

RやRStudioを、一見介することなくRadiant起動し使えます。

以下、Radiantの起動用のショートカットを作成するコードです。

# radiantの起動用のショートカット生成
radiant::launcher()

 

次のようなショートカット用のファイルが、ディスクトップ上に生成されます。

 

このファイルをダブルクリックすると、Radiantが起動します。

 

Radiant終了するとき

先ほど、Radiantが起動中は、Rコンソールを利用したRの他の操作ができなくなることを言いました。

Radiantを終了するときは、メニューに 「電源ボタンマークのようなもの」がありますのでクリックします。そこで「Stop」を選択すると画面がグレーアウトします。ブラウザのタブを閉じるとRadiantが終了します。

 

ちなみに、「Refresh」をクリックすると文字通りリフレッシュされます。「New session」をクリックすると新しいタブが作られ、そこで別の分析を実施することができるようになります。

 

次回

今回は、その1の「Radiantのインストール・起動・終了」について簡単に説明しました。

  • その1:Radiantのインストール・起動・終了
  • その2:Radiantのデータ読み込み ⇒ 次回
  • その3:Radiantでデータ抽出(絞り込み)
  • その4:RadiantでEDA(探索的データ分析)
    • その4-1 グラフ作成
    • その4-2 ピボット集計
    • その4-3 記述統計量
  • その5:Radiantで予測モデル構築

次回は、その2Radiantのデータ読み込みについて説明します。

ノンコードでビジネスデータ分析を可能にするRパッケージRadiantその2(Radiantのデータ読み込み)