H2O(エイチツーオー)は、H2O.ai社によって開発された、インメモリ型の機械学習プラットフォームです。
教師あり学習や教師なし学習などの機械学習系の数理モデルを構築することができます。
嬉しいのが、ノンコードで機械学習モデルを構築することのできるH2O FlowというGUI環境が用意されていることです。
さらに嬉しいことに、AutoML(自動機械学習)機能があるため、面倒なパラメータ調整などを全自動で実施してくれる機能がついています。
ノンコードな機械学習モデル構築を可能にする H2O Flow の簡単な使い方について、以下のような順番で説明していきます。
- その1 H2O Flow の起動 ⇒ 今回
- その2 H2O Flow で実施する教師あり学習(回帰問題)
- その3 H2O Flow で実施する教師あり学習(分類問題)
- その4 H2O Flow で実施する自動機械学習AutoML(回帰問題)
- その5 H2O Flow で実施する自動機械学習AutoML(分類問題)
- その6 H2O Flow で実施する教師なし学習(次元削減・集約)
- その7 H2O Flow で実施する教師なし学習(異常検知)
- その8 H2O Flow で実施する教師なし学習(クラスタリング)
- その9 H2O Flow の保存と読込
今回は、その1 の「H2O Flow の起動」について説明します。
Contents
Javaのインストール
H2Oは、Javaを使います。
インストールされていない方は、以下からJavaをダウンロードしインストールしておいてください。
H2Oのダウンロード
先ず、以下のURLからH2Oをダウンロードします。
H2O
http://h2o-release.s3.amazonaws.com/h2o/rel-zipf/4/index.html
上記のURLにアクセスすると、以下のような画面(2021年8月4日現在)が表示されますので、ボタン「DOWNLOAD H2O」をクリックしファイルをダウンロードします。
今回(2021年8月4日現在)ダウンロードしたファイルは「h2o-3.32.1.4.zip」というZIPファイル(圧縮ファイル)です。
このZIPファイルを解凍します。解凍すると、以下のような4つのフォルダと「h2o.jar」というJARファイルが展開されます。
H2Oの実行
解凍したファイルの中に「h2o.jar」というJARファイルがありますので、そのファイルを実行します。
「h2o.jar」ファイルをダブルクリックすることで実行できます。
もしくは、コマンドプロンプト上などで、「h2o.jar」ファイルのあるフォルダまで移動し、以下のコードを実行することでも実行できます。
java -jar h2o.jar
実行したら、ブラウザに以下のURLを入力しアクセスします。
そうすると、以下のようなH2O Flowの実行画面が表示されます。
次回
今回は、その1の「 H2O Flow のインストール」について説明しました。
- その1 H2O Flow の起動
- その2 H2O Flow で実施する教師あり学習(回帰問題) ⇒ 次回
- その3 H2O Flow で実施する教師あり学習(分類問題)
- その4 H2O Flow で実施する自動機械学習AutoML(回帰問題)
- その5 H2O Flow で実施する自動機械学習AutoML(分類問題)
- その6 H2O Flow で実施する教師なし学習(次元削減・集約)
- その7 H2O Flow で実施する教師なし学習(異常検知)
- その8 H2O Flow で実施する教師なし学習(クラスタリング)
- その9 H2O Flow の保存と読込
次回は、その2の「H2O Flow で実施する教師あり学習(回帰問題)」について説明します。